恒例の琉球大学医学部先端医学研究センター　ブレイン・ヘルスケア学講座主催の市民公開講座は令和7年１１月３０日（日）浦添市産業振興センター・結の街　3階大研修室で14時から16時に開催されました。

前半では我々が現在行っている「装着型サイボーグHAL腰タイプを用いた運動機能トレーニングによる認知機能改善の有効性に関する特定臨床研究」（臨床研究等提出・公開システム）の説明と運動が健康長寿に寄与する事などが講師の西村正彦先生からありました。

続いて石内勝吾教授より脳の第４の可塑性である成人海馬の神経新生能に関して、ヒト脳では年齢を問わずyoung neuronsが生成されていること、機能的なMRIや独自に開発した海馬機能検査で新生能を評価できること、young neuronsは既存の回路に組み込まれることが重要で、そのためには頭を使うこと常に問題意識をもって興味のある課題に取り込む必要があること、散歩や庭いじりなどの身体活動が新生の促進に寄与すること、野菜・果物・オリーブオイルを豊富に含む地中海食を中心に地元の食材を中心とする食事は健康長寿に利することなどを話された。会場は満席で、海馬機能検査や腰HALのデモには行列ができていました。

特例臨床研究にご協力いただいた方々の参加もあり、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

次回は令和８年３月２８日（土）沖縄県立博物館・美術館　講堂にて市民公開講座を予定しております。皆様のご参加お待ちしております。